DAN-RAN代表

山下 貴士

DAN-RANへの想い

DAN-RAN代表の山下です。私がDAN-RANを考えたきっかけは、私が経営するコンビニエンスストアで働く従業員の人達と雑談をしていて、彼らの住まいの話になり、その生活環境を聞いて驚愕したからです。彼らは自らアパートを借りることができずに、友人の部屋で共同生活することが当たり前になっていたのです。6畳一間に5人。。。たった1畳が自分のスペース。朝早くシャワーを浴びたら、カフェで時間を潰して、仕事の時間になったら出勤、外食して、夜遅くに帰って寝るだけの生活。彼らは日本語も堪能で頭もいい。仕事もできるのに、生活環境があまりにもひどすぎる。それでも今の生活が普通だという。そんな生活では十分な睡眠もとれず、健康でいられる訳が無い。他の人のことが気になってストレスも貯まるだろう。コンビニエンスストアで働いている時間はそんな素ぶりも私には見せないが、実は多くの人がそのような生活をしていたのです。私は従業員は家族だと思っています。特に外国から来日した外国人にとって、孤独で不安である彼らの日本のお父さんでありたいと思っていました。この現実を踏まえて、もしも私が一軒家を借りて、彼らに住んでもらえたら彼らは喜ぶだろうか。彼らは日本に来て、日本の文化に接することはあるのだろうか。そんなことを考えながら、空き家を探し始めました。

いろいろな物件を見る内にまさに昭和時代の懐かしい物件に出会いました。古い建物ですが、部屋数が多く、同じ6畳でも広く感じる。風通しが良くて夏でも涼しい。そんな昔ながらの工夫のある、あたたかい一軒家。この物件を見た時に、十分に自分のスペースがあって、日本の文化と接して楽しく生活する彼らの顔が浮かんだのです。DAN-RANには外国人だけではなく、日本人も住んでいます。日本の若い人も生まれながらにマンションや現代風の戸建で育ち、このような一軒家での生活を体験したことがない人もいるのではないでしょうか。DAN-RANに住んでみればきっと新鮮に感じることでしょう。今後、私が楽しみにしているのは、DAN-RANを増やして、DAN-RANの仲間を増やして、DAN-RANの仲間たちが集まるイベントの開催、例えば銭湯体験や富士山登山など、いろいろな企画をして日本の文化を学んでもらい、楽しんでもらうことです。


代表 山下 貴士